【網グラビア】
雑誌などのグラビアページはほとんどこの形式。従来のグラビア(コンベンショナルグラビア)のように凹版の版の深浅で濃淡を表現するだけでなく、網点でも濃淡を表現する。校正刷りがオフセットで出せること、調子再現が良いこと、オフセット印刷と原版の互換性があるという利点がある。
【網点】
凸版、オフセット印刷で写真などの階調のあるものを再現する場合に使う。点の大きさによって濃淡を表す。1インチ幅に網点が何列あるか、網点の大きさ、細かさは線数という単位で決まっている。
【色分解】
通常のカラー(4色)印刷では、Y版(イエロー)、M版(マゼンタ)、C版(シアン)の3色に加えて、BL版(ブラック)の4色分解ネガをつくり、それぞれのインクで刷ることによって色を出す。分解には製版カメラやスキャナを使用する。
【かけあわせ】
カラー印刷で、2色以上のインクを刷り重ねて色を出すこと。ベタ、平網とも、かけあわせができる。
【毛抜き合わせ】
写真同士、写真と網などを、毛一筋の幅もないようにピッタリあわせること。
【3色製版】
カラー写真、あるいはイラスト原稿を墨版以外の3色(Y、M、C)で分解し、印刷するもの。4色印刷に近い仕上がりになるが、墨も3色のかけ合わせで表現されるので、濃度が出にくい。
【スキャナ】
円筒型のドラムに写真原稿やイラスト原稿を巻き付けて、ドラム内部からの光の走査によって濃淡を電気信号に変え、さらに光の走査によって露光された分解ネガを得る機械。
【スクリーン】
網点のついたフィルムやガラス板。
【スクリーン角度】
モアレがでないように、分解版の網点の方向を同一にせずに角度をつける、その角度のこと。
【スクリーン線数】
網点を作るためのスクリーンの細かさを示すもの。1インチの幅に何本の線があるかによって133線、150線、175線などに分かれる。線数が多い程、表現が緻密になるが、印刷される紙との適性があるので、線数が多いほど印刷の仕上がりが良いとは言えない。
【製版】
印刷のために原稿から版を作ること。
【ダブルトーン】
写真原稿などを4色分解せずに、2種のグラデーションの違う製版フィルムを得て2色のインクでそれぞれの版を刷り重ねる。
【単色製版】
単色による印刷を行うため、分解をせずに製版すること。原稿あるいは印刷がモノクロの場合に限らず、カラー印刷でも1色だけ印刷したい場合には単色製版と指定し、刷色を指定する。
【デュープ】
デュープリケーションの略。オリジナル写真を複写したフィルム、あるいは製版フィルムから作った複版のこと。
【トーンカーブ】
原稿の濃度と網点に変換したパーセントとの関係をグラフ化したもの。
【PS版】
オフセット印刷に用いる金属版で、Pre-Seneitized版の略。アルミ版にあらかじめ感光剤が塗布されていて、1回しか使用できない使い捨てタイプだが、性能はよい。
【複版】
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